2002年 11月 某日
うちのアパートの周りには野良な猫ちゃん達がたくさんいる。彼らのテリトリーは大家さんの家とうちのアパートの敷地内である。たまに見かけても近づこうとするとそこは野良猫、やはり逃げてしまい、なでる事もできない。なんとか触りたいので作戦を考えてみた。
うちは2階なので少し厳しいとは思ったけれど、玄関先に実家からもらってきた猫のカリカリご飯を置いておいた。1週間たっても、そのまんま。やっぱここまでは来ないかなぁと思いきや、ある日少し減っているではないか。風で飛ばされたかとも思ったので、ご飯を新しいのにかえてまた置いておいたら、次の日には無くなっていた!あきらかに、誰かが食べたのだ!それから無くなっていれば足して置いておいたんだけれど、誰がいつ食べにきているのかがわからなかった。そんな日が数日続いたある日、ふいにドアを開けてみたら、そこにはクロちゃんがいるではないか。クロちゃんがいつもご飯を食べに来ていたのだ。
彼(彼女かな?)はわたしがご飯をあげている人だとわかるとすり寄ってきて、なでても大丈夫になった。ドアを開け放しておくと、お家の探検にも来られた。
わたしが階段を上って帰宅すると一緒に「にゃーにゃー」と鳴きながらついてきたりもする。ちゃんと誰が誰なのか、わかっているようだ。今ではだっこもできるようになったけれど、猫ごはんがなくなったので、また実家からうばって来なければならない。それまでクロよ、少しの辛抱だぞ。
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