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2002年 11月 某日

うちのアパートの周りには野良な猫ちゃん達がたくさんいる。彼らのテリトリーは大家さんの家とうちのアパートの敷地内である。たまに見かけても近づこうとするとそこは野良猫、やはり逃げてしまい、なでる事もできない。なんとか触りたいので作戦を考えてみた。
うちは2階なので少し厳しいとは思ったけれど、玄関先に実家からもらってきた猫のカリカリご飯を置いておいた。1週間たっても、そのまんま。やっぱここまでは来ないかなぁと思いきや、ある日少し減っているではないか。風で飛ばされたかとも思ったので、ご飯を新しいのにかえてまた置いておいたら、次の日には無くなっていた!あきらかに、誰かが食べたのだ!それから無くなっていれば足して置いておいたんだけれど、誰がいつ食べにきているのかがわからなかった。そんな日が数日続いたある日、ふいにドアを開けてみたら、そこにはクロちゃんがいるではないか。クロちゃんがいつもご飯を食べに来ていたのだ。
彼(彼女かな?)はわたしがご飯をあげている人だとわかるとすり寄ってきて、なでても大丈夫になった。ドアを開け放しておくと、お家の探検にも来られた。
わたしが階段を上って帰宅すると一緒に「にゃーにゃー」と鳴きながらついてきたりもする。ちゃんと誰が誰なのか、わかっているようだ。今ではだっこもできるようになったけれど、猫ごはんがなくなったので、また実家からうばって来なければならない。それまでクロよ、少しの辛抱だぞ。

2002年 11月 某日

うちの実家の車(初代プリメーラ)がもう寿命だという事で、車を買い換えることにした。プリメーラの前までは何台もスカイラインを乗り換えていたので、今回もスカイラインがいいという。もう二人ともいい歳なので、もう少し小さめできびきび走る車の方が駐車もしやすいだろうし、ぶつけなさそうだからいいと思うのだけれど、ちょっと遠出する時はやはり2000cc以上の車の方が高速道路が楽だから、小さいのは嫌だと言う。自分も排気量の大きい車に乗っているので、高速道路走行や遠出の楽さは理解できる。
スカイラインの程度のいい中古があるかどうか日産のディーラーに問い合わせたら、丁度1台入ったばかりだという事で、多少は車に詳しいわたしも一緒に見にいって欲しいと頼まれた。濃いシルバーの4ドア・スカイライン。排気量は2500ccでノンターボ仕様。ATだけれど、ポルシェのティプロトみたいな手動でシフトアップダウンできるスイッチがハンドルと、ATセレクターレバーのところについている。試乗で高速道路も走ってみたが、これがまたおもしろい。ターボは付いてないのでドッカン的なパワーはないのだけれど、思うように動いてくれるし、エンジンもとても静かである(自分の車がうるさいだけなのかもしれないが)。走行距離も1万とちょっとぐらいしかないのに、相場よりもかなり勉強していただき、整備記録きっちりそろっていて、すべて正規ディーラーにて面倒みてもらっていた車なので、これならいいんじゃない?と思った。写真にあるバンパーのキズなどは納車の時に直しておいてくれるそう。ひさしぶりの車の買い換えなので、二人ともとても嬉しそうにしている。そういう父親を見ていると、65過ぎてもまだまだ子供の顔を持っているような気がした。

2002年 10月 某日

この手の生き物が嫌いな方はスキップしちゃって下さい。
この間実家に寄ったら、このムカデ君をひさしぶりに見た。昔は大きめの石の下などによく隠れていて、石を持ち上げるとだだだ〜と走り逃げるムカデ君達がたくさんいたのだけれど、最近カマキリ君同様、あまり見かけなくなったなぁと思っていたので、なんか嬉しかった。
しかし、カマキリぐらいの足の数ならなんとか理解できるのだけれど、このムカデ君の足の数はいくつあるのかわからないけれど、どうしてちゃんとそれぞれがうまく動いて歩く事ができるのだろうと不思議に思ってしまう。わたしなんて、足は2本しかないのに、たまにころぶ。
実は彼らもわたし達の見てないところで結構転んでいるのかもしれない。地べたをはっているから転ぶ様はよく確認できないだろうけれど、たまに足がからまったりしているのかもしれない。そういう時を人間に見られたら、ばつの悪そうな態度をとるのだろうか。それとも、「今足がからんだかのように見えたかもしれないけれど、わざとだよ〜ん」とか言いながら何もなかったような顔をして、そのまま走りすぎるのだろうか。言葉がかわせたら、一度聞いてみたい質問である。

2002年 10月 某日

街を走っていたら、ひさしぶりにロータス・ヨーロッパを見かけた。昔の有名な漫画「サーキットの狼」の主人公が乗っていた車でスーパーカーブームの頃はとても人気のあった車である。見かけたのもヨーロッパのスペシャルというバージョンで、漫画の主人公の車同様、リヤウィングも装着していた。かっこよかった。
わたしもスーパーカー世代なのでその手の車は今でも大好きなのだけれど、現在乗っている車は一応はスーパーカーメーカーであった車ではあるけれど、スーパーカーとはちょっと言い難い、ラクジュアリー・クーペよりの車である。日常の足にも使いたいという理由でエアコンないと辛いとか故障が多いとダメだとかで今の車になったのだけれど、故障は国産車と比べると多いのはある程度はしかたがないだろう。けれど、同じ金額を出すのだったら、憧れのロータス・エスプリ(中古)も買えたはずである。では、なぜ買わなかったのか。今でも雑誌で見かけると欲しいなぁとは思うけれど、そういうのは永遠の憧れとして自分の中でとっておいてしまっているのだろうか?そうやってどんどん歳をとって、死ぬ前に「やっぱりあの時買っておけば良かったなぁ」なんて思いたくはないなぁ。自分が歳をとると同じように、憧れの車もすでに旧車の部類に入っているので一緒に歳をとっていく。後になればなるほど、程度のいいのは見つかりにくくなるだろう。決して今の車に満足していないという訳ではないが、街であこがれのスーパーカーを見かけると、とても悔しい思いがする。自分が情けなく感じる時がある。みんなそう思いながら大人になっていくのだろうか?


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