Lamborghini Countach LP400
22cm x 15.5cm
 
illustration 6 top
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スーパーカーの代名詞とも言える、ランボルギーニ・カウンタックです。
カウンタックのデビューは1971年のジョネーブショーにて5リットルエンジンを積んだプロトタイプLP500が発表されました。しかし、当時の技術では5リットルエンジンはオーバーヒートをよく起こし、まともに走らない状態だったので排気量を4リットルに下げ、エアインテーク等を追加したプロトタイプが2年後の1973年に発表され、翌年の1974年に市販車としてLP400が販売開始されました。
縦置きされた3929ccV型12気筒エンジン(ミウラは横置き)は375bhp/8000rpm、トップスピード300kmを可能に。ボディーデザインはマルチェロ・ガンディーニが担当。

フューチャリスティックなデザインは30年以上たった現在でも色あせしてません。特徴的な上に跳ね上げるドアは、「かっこいいから」デザインしたものだとわたしは思っていましたが、どうやら構造上の苦肉の策であったそうです。
初期のカウンタックには天井にペリスコープという潜望鏡みたいなものがあり、溝の掘られたルーフの上からの後方視界の確保を考えているのだけれど、どっちみち役ただずという理由で後に廃止。後方視界は無いに等しく、車線変更等はそれは恐ろしいそうです。「カウンタックに乗れば後ろを見る必要なんてないのさ。」という声が聞こえてきそうですが、そういう訳にもいかないでしょう・・。
同じ年にプロトタイプデビューを飾った、宿敵フェラーリの365GT/4BBとよく比較され、スーパーカーブーム当時の少年達もそれぞれの良さを熱く語ったものです。
「Countach」のネーミングの由来はいろんな説がありいますが、元々はイタリア北部ピエモンテ地方で発生した伝染病を意味する言葉だったのだけれど、その後スラングとなり、魅力的な女性に対して男性がいう感嘆詞、驚いた時に発する言葉、だったそうです。カウンタックのネーミングはプロトタイプが完成し、工場から出てきた、今まで見たこともない美しいボディーをまとった車に、関係者が思わず発言した言葉からきているという説がありますが、デザインを担当したマルチェロ・ガンディーニがネーミングしたという説も。
ちなみに英語だと日本語発音の「カウンタック」とは言わず、「クーンタッシュ」と発音されています。
後にオーバーフェンダーやウィング等が付いたモデルが誕生してますが(アニバーサリーというところどころにテスタロッサ風のフィンのついた派手なのもあります・・)、わたしはこのLP400が一番好きです。しいて言えば第一号プロトタイプのリアダクトの無いイエローカウンタックが大好きですけれど。LP400のリアビュー(かっこいいのです)やプロトタイプカウンタックのイラストも機会があったら描いてみたいと思います。